降臨!神業絵師 伊藤彦造という男
弥生美術館に「降臨!神業絵師 伊藤彦造という男」を見に行ってきました。
伊藤彦造は、高校生の頃からずっと大好きな画家の一人です。
弥生美術館では何回か伊藤彦造展が企画されていますが東京まではなかなか行けず、先生がお亡くなりになった2004年に小企画であった追悼展は見に行ったものの、通常の企画展での展示を見るのは今回が初めてです。
思ったよりも原画が少なく印刷物が多かったのが少々残念ですが(昨年見に行った村上芳正展は原画が多く、それくらいを予想していたので)、それでも展示されたペン画、彩色画の数々に圧倒されました。
特に、少年画報掲載の彦造傑作名画集の作品の緻密さにはびっくりしました。これを下書きなしで描いていたのだと思うと恐ろしいです!それに線の一本一本が美しい。人物はもちろん背景にいたるまで、全てに神経が行き届いているんですね。
原画と当時の少年画報の紙面が一緒に展示されいましたが、やはりあそこまで細かいとかなり印刷で線がつぶれてしまっていて残念な感じでした。今の画集だとそこまでつぶれはしませんが、やはり原寸大で見ると迫力が違います。
そして、私が一番好きな「初陣」!これの原画が見れて大感激。この絵、非常に優雅で、剣戟の場面の絵のように一目で分かる迫力ではないものの、内に秘めた決意を感じさせる雰囲気が感じられるんですよね。
絵の他に、写真や手紙、伊藤家に伝わる刀など、興味深い展示物がありました。
展覧会にあわせて、こんな本も出版されています。
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私は買いました(^^)
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