マウリッツハイス美術館展

12/01に神戸市立博物館で開催中のマウリッツハイス美術館展を見に行ってきました。



博物館は、周囲の街並みにマッチしたクラシカルな建物*1です。



本展の目玉であるヨハネス・フェルメールの「真珠の首飾りの少女」



「真珠の首飾りの少女」の両脇にはレンブラント・ファン・レインの「自画像」とフランス・ハルスの「笑う少年」


「真珠の首飾りの少女」という有名な絵が見られるという事もあって、大盛況。観光バスも来ていました。
私は前売り券を買っていたのでスムーズに入館できましたが、当日券の販売は列ができていました。


「真珠の首飾りの少女」、なんでそんなに人気があるのか、と実はちょっと思っていて、そこまで好きな絵ではなかったのです。
しかし、実物を見て納得。
生き生きとしている。
本当に光の使い方が印象的なんですよね。背景が黒いところも印象をさらに際立てている気がします。
実物は写真で等で見ていたよりも色が落ち着いている感じがしました。


人気のある絵の前では黒山の人だかりなんてことが展覧会ではありますが、この展覧会ではその辺を配慮してなのか、「真珠の首飾りの少女」はまるまる一つの部屋をつかって、列で並んでみるようにロープがはってありました。


その他、印象に残った絵をいくつか。
メインデルト・ホッベマ「農家のある森」

西洋の物語に出てきそうな田舎の風景。前景が暗くて、奥の方が日が当たって明るく広がりを感じさせる。


ヤン・ブリューゲル(父)、ヘンドリック・ファン・バーレン「四季の精から贈り物を受け取るケレスと、それを取り巻く果実の花輪」

タイトルが長い…。ファン・バーレンが人物、ヤン・ブリューゲル(父)が風景、花、果物、動物、その他を担当した合作だそうで。ゴテゴテとした過剰な装飾が面白い。


アンソニー・ヴァン・ダイク「アンナ・ウェイクの肖像」

落ち着いた色合いが好き。単純にモデルの女性がきれいで目をひいた。




展覧会を見終わった後は中華街へ。

新年の飾りつけの準備がされていて鮮やかでした。

*1:[http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/main.html:title=神戸市立博物館HP]より抜粋 「博物館の建物は、桜井小太郎の設計、1935(昭和10)年竣工の、旧横浜正金銀行(現 三菱東京UFJ銀行)神戸支店ビルを転用しています。正面にドリス様式の円柱が建ち並ぶ新古典様式の建物で、昭和初期の名建築と言われています。1998年には登録文化財に指定されました。」