今日は少し真面目に(?)

今日は久しぶりに映画を見ました。『蟻の兵隊』というドキュメンタリーです。

あらすじ→http://www.arinoheitai.com/about/index.html

日本兵は確かに加害者だけれど、やっぱり底辺の最前線に行ったような人は被害者でもあるという事を改めて強く感じました。
最初は人なんか殺したくなかった。けれどもそういう訓練をしてそうせざるを得ない特殊な状況に置かれてしまい、しかも、相手に対して暴力を使うと言う事が正しいことであると徹底的に教え込まれた。そういう立場になったらおいそれと上の人に逆らってまで"戦わない"という道を選べる人なんてほとんどいないのだろうか。あくまで日本軍は正しいことをしているのだと思っているのだから…。

結局は上層部の各国の利害関係、戦況などを詳しく知っていてどういう風に立ち回れば自分がどうなるかを分かっている人が、自分の利益や名誉、欲望を満たす事(それがいかに残酷なことであっても)を実現するために、情報のない無知な人々を騙して利用しているのだと感じた。仮にアジアの開放という理想と言うようなものが本当にあったとしても、日本以外のアジア諸国からしたら欧米から解放されても次は日本に支配されるのだから(植民地化しなかったとしても日本がでかい顔するだろうし…)結局は同じことだと思うに決まっているし、自己中心的な考えを押し付けられるだけと感じる人が多いと思う。

なんにしても政府が言っている事とか世論だとかを実際に起こっている事と客観的に比較した場合に矛盾していないか等を考える力が重要だと思う。
そういう目を持った人々が少なくなれば、結局、過去のことなど忘れて同じようなことを繰り返してしまうんだろうなぁ…。
そのためにも私自身、今何が世の中で起こっているのかを知る努力が必要だし、色んな意見を知る必要があるし、疑問を持って物事を考えたい。