小さな藤田嗣治展
藤田のアトリエ兼住居に飾られ、今まで公開されていなかった、手のひらサイズの小さな作品が今回の目玉です。
本当に可愛らしいミニチュアサイズ!"Pour Kimiyo"と書かれている作品もいくつかありました。奥様(君代)のために描かれた作品だそうで、素敵ですね。
額縁も藤田によって作られたそうです。
もちろん、大きいサイズの絵もありましたよ。裸婦、猫、宗教画など。
個人的に、裸婦画はあまり好きではないのですが、藤田の作品はあの色遣いのせいか、あまり生々しくなくて良いですね。硬質な感じがするというか。
今日は常設展も見てきまして、そこにルノワールの裸婦画もあって余計にそう感じました。
あと、そんなに描きこんでいなくてさらっと描いた絵の線がとても美しくて惹きつけられました。
今回の展覧会の図録、本ではなくてカード形式!
額縁に入れて部屋に飾れるようになっています。洒落ていますね。
大きいサイズの絵は正直このサイズになってしまうと物足りませんが、小さい絵はこんなカードで部屋に飾ると素敵ですよね。早速飾ります!
ところで、藤田の描く子供はちょっと不気味ですよね。
私が小さい頃、家に藤田の絵(少女と猫が描いてあった、タイトルは分からない…)のポスターが飾ってあって少し怖かった。
ついでに、クリムトの絵のポスターもあってそっちも少し怖かった。
他にもピカソとかミロとかゴッホとかドラクロワの自由の女神とか菱田春草の黒き猫が飾ってあってそれらは平気だったけれど、藤田とクリムトはどうにも不気味な感じがして、印象が強かった。