「ミケランジェロ展」と「村上芳正展」
前回の記事に引き続き、東京旅行の話です。
二日目(9/22)はせっかく東京に来たという事もあって、東京で開催中の展覧会を二つ見に行きました。
一つ目は国立西洋美術館で開催中の「ミケランジェロ展」。
ミケランジェロはそこまで好きではないんですが、こんな機会でもないと滅多に見られないだろうからという事で見てきました。
流石に壁画はもってこれないので壁画のために描いた習作が中心で、他には直筆の手紙、今回の中で一番の目玉と思われる彫刻「階段の聖母」等が展示されていました。
習作ははっきりいって地味です。でもこんな風に色々かいて大作をつくるんだなぁというのが垣間見えて面白い。
それにしても、筋肉の描写がすごい。よっぽど筋肉がすきなんでしょうね。彫刻家だからあんなに筋肉隆々というか立体的というか、そういう表現になるのかしらん?
あと、展覧会の解説を読んでシスティーナ礼拝堂の天井画と壁画が当時どれだきショッキングな作品だったか、というのがよく分かって面白かった。
「階段の聖母」一見するとキリスト教のよくあるレリーフに見えるけれど、これを作ったのが15歳の頃というのにびっくり。
また、当展覧会では4Kで撮影したシスティーナ礼拝堂の天井画と壁画の映像の上映も行われています。
これがすごく鮮やかできれいだった。
二つ目は弥生美術館で開催中の「村上芳正展」。
三島由紀夫は「仮面の告白」しか読んでいないし、「家畜人ヤプー」は最初の方をごく少ししかよんでいないしで、私は村上芳正という挿絵画家の事は全く知らなかったのですが(しかし絵はなんとなく見たことがある気がするので、あるいは図書館などで目にしたのかも)、絵をみて気になったので行ってきました。
で、その絵が実に素晴らしい!
細密でどことなく冷たい感じで、色遣いも淡くて綺麗なんだけれどどこか病んだ感じのするような。
モノクロのペン画もありましたが、断然、彩色した絵が好みです。
絵をみているとその挿絵の小説も読みたくなってくる。
あまりに気に入ったので画集を購入しました。
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